本当にフリーミアムからコンテンツキングの時代になるのか。

http://techwave.jp/archives/51689743.html
を見て色々と考えてみた。


現状のウェブサービスを課金という切り口からざっくりと考えてみた。


ウェブサービスと生活】
有料サービスを契約しても利用しなかったり、満足の行かないサービスが非常に多かった。しかし、無料という体験「フリーミアム」を通してきたユーザはそのサービスの真価を理解できるまでに成長した。gmailは毎日使うので有料でもいい。dropboxも毎日使うので有料でもいい。サービスの質もフリーミアムを通し相当向上した。有料でもいいと思っているユーザは相当多い。
問題:料金体系・価格帯の問題


クラウドバックアップ】
クラウドにさえデータを置いておけば自宅のコンピュータにトラブルがあってもデータは消えない。そう思ってクラウドサービス、gmailflickrdropboxApp storeなどにデータを置いているユーザは少なくないだろう。むしろそのためのクラウドサービスと思っているユーザすらいる。
問題:セキュリティの問題


【ユーザの成長】
ネットリテラシーの向上はもちろんであるが、ここで話ししたいのはいわゆるデジタルネイティブが社会に出て自由に使えるお金が増えてきた。ネットに依存したユーザであればあるほど買うものがデジタル機器、その中にウェブサービスに対する支払いも散財として考えているに違いない。【問題:マーケティングの必要性】


【技術面】
ハードウェアにおけるムーアの法則、サーバーコストの低減(Amazon AWSVPSサービスなど)、フレームワークによる制作コストの低減、Web2.0の流れでUIの向上


フリーミアムからどうなるのかということを考えたら、その流れはまだ続くにだろう(どういう意味でコンテンツと捉えるかも実はポイント)。有料サービスに対して支払いをするというユーザは増えるだろうがフリーミアムの流れはまだ続くだろう。コンテンツが台頭してきてコンテンツキングになるというのはまだまだ論議に飛躍がある。


Appleという体験


iPhone App storeは"有料でアプリを買う"という体験をさせることができたかというと、iPhoneは生活そのものを変えたからだろう。今では当たり前になってしまったが従来まではパソコンの前でしか出来なかった作業、メールのチェックもWEBブラウジングも3G回線を使ってあの小さいiPhone一つでやってみせた。パソコンの前に座る時間が減ったという経験は少なくとも一度はあるだろう。GPSGoogle mapの体験は未だに感動として覚えている。iPhoneは生活を変えたのだ。真剣にダイエットしよう決心しても変えられない生活を変えたのだ。その体験の延長上にApp storeでアプリを買うという行為がある。わずか数百円で自分の生活が変わると思ったら高いものではない。これこそAppleという体験だ。他方、このApple体験を裏切るとその反動は計り知れない。App storeのコメントには恨みに近いコメントが多い。それは2chで晒される以上の恐怖に近ことも忘れてはならない。


Apple体験から考えるとおそらく生活の変えるほどの "感動体験" がポイントなのだと思う。Appleが見せてくれたように。それがフリーミアムで実現できるのであればそれで良いだろう。要は今後はフリーミアムであれコンテンツキングであれ、この体験を作り出せるかどうかが成功の鍵だろう。


最近感動したサービス
App store : 同じApple IDであれば購入したソフト全部入れられると感動
あれ。。これ以外に見つからない


感動したサービスがあれば教えて下さい。